ただこの認識機能は十全ではありません。特に文脈などについては、当然と言えば当然ですが、無視して字幕化します。
例えば会話の流れでのらきゃっとが『良いだろう』と言ったとします。
これが『飯田ろう』と表記されてしまうこともある訳です。
このシュールな笑いを生み出す字幕をファン、通称『ねずみさん』達は『ご認識』と呼んでいます。
『誤認識』をゆかりねっと風に表記したものですね。
ちなみに生放送ですと、『ご認識』はリアルタイムに行われてしまうので、編集して正しい表記に変えるようなことはできません。
『ご認識』が飛び出す度に恥ずかしげにするのらきゃっとの仕草がまた可愛く、今日もねずみさんたちを昂ぶらせているのです。
【のらキャット】元はニコニコ動画で活動していた
ここではのらきゃっとのそもそもの来歴について少し触れておきましょう。
VTuberの勃興と流行に伴いYouTubeへ
のらきゃっとはVTuberが流行する数年前から今とそう変わらない形式で動画を投稿していました。
当時、ニコニコ動画では実況主、今のYouTuberとほぼ同じ活動をしている人達が多く、のらきゃっともその一員だったのです。
このため、のらきゃっとはある意味ではVTuberのご先祖様ということになります。
2017年、VTuberが俄に流行の兆しを見せると、のらきゃっともまたVTuberを名乗りYouTubeに進出することになりました。
現在では活動の場はほぼYouTuberに移管されています。
ただ、元がニコニコ動画の出身であるので、生粋のVTuberたちとはまた違った文化で彼女のネタは磨き上げられています。
具体的には今時のVTuberに比べて動画にネタや萌えの要素が強いことが挙げられるでしょうか。
いまでも個人で活動している
今も昔ものらきゃっとは個人で活動を続けています。事務所などに所属する予定は無いとのこと。
ただし、ミライアカリなど有名VTuberらと共に『初期VTuber』としてテレビ出演を果たすなど、メディア露出に関しては積極的です。
【ちなみに】LINEのチャットボットになっている&量産型配布中
そのメディア露出の一環がAIチャットボット化です。
これはNTTレゾナンスが提供するチャットボットサービス『goo』とのコラボ企画。
LINE上でのらきゃっとに話しかけることで彼女のAIが語彙を学習、学習を繰り返す内に人間のような会話が可能になるというものです。
ファン垂涎の出来ですので、まだご存知でない方はぜひこの機会にご確認くださいませ。
また、最近ですと『BOOTH』でのらきゃっとの3Dアバター、商品名『量産型のらきゃっと』が販売されています。
のらきゃっとを自分の好きなように動かせるということで、これもファンならば必見の逸品です。